2007年6月30日土曜日

サメ好き

サメ(鮫)は、軟骨魚綱板鰓亜綱に属する魚類のうち、鰓裂が体の側面に開くものの総称。鰓裂が下面に開くエイとは区別される。世界中に約400 種が存在する。世界中の海洋に広く分布し、一部は淡水域にも進出する。また、深海性のサメも知られている。体の大きさは種によって異なり、最大のジンベエザメ(体長14 m)から最小のツラナガコビトザメ(体長22 cm)までさまざまであるが、平均的には1 ~3 m のものが多い。サメを意味する言葉として、他にワニ(鰐)やフカ(鱶)が使われることもある(詳細は下記の、#神話におけるサメを参照)。


一般に、サメはどう猛で危険な生き物というイメージが定着しているが、人に危害を加えるおそれのある種は20~30程度とされ、サメ類全体の1割にも満たない。残りの9割以上は、よほど怒らせたりしない限り人には無害である。確かに、ホホジロザメなどに代表されるような鋭い歯と力強いあごを持つ種は危険であるが、その多くは外洋性で人との接触の機会はあまりない。まれに海水浴場など人のいる沿岸域にそのようなサメが現れると、安全の為そこは遊泳禁止になったり、サメよけネットが張られるなどの対策が講じられる。
サメの起源は約4億年前の古生代デボン紀にさかのぼる。サメは出現したときにはすでに現在とほぼ同じような姿をしており、以来あまり大きく変化していない。その間、サメ類は世界中の海に放散して種類を増やし、一部はエイ類に進化したと考えられている。そのため、エイ類とほとんど区別がつかないような種も存在する。多様な環境に適応したために、その生態は非常に多岐にわたる。サメ類の性質については軟骨魚類の項目も参照のこと。 海中における捕食と繁殖に特化した生物と言え、4億年前から現在に至るまでほとんど形態に変化がないのは、すでにこの形態が捕食・繁殖に最も適合した究極の進化形態であるからとする見方もある。尚、同様に数億年間そのままの形態でいる生き物にゴキブリがいる。

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